宝石の国ぃぃぃ

GW初日に宝石の国を読んで情緒を掻き乱されました。

一日使って読み切ってしまったので心が追いつかなくて、とりあえず断片的な感想だけでもどこかに出しておいた方がまとまるかな〜と思い久々にはてブを開きました…

余裕でネタバレ祭りなのでネタバレ踏みたくない方は今すぐ戻ってください!!!!!

とりあえず、読んでよかったなというのが全体的な感想で、ミーハー心で手を出していいのかとか、無料期間あと三日だけど間に合うのかとか、色々考えていたけど結局一日で読んでしまったし、ミーハーと言われても別に良いと思えるくらい心を掴まれてしまった…途中結構辛くて、なんでこうなってしまったんだと何度も思ったけど最後は穏やかに、安らかに幕を閉じていったのがすごく好きだった。全てのことに良かったね、とは言えないけど最後兄機や石達に出会えたことは良かったねと言っていいんじゃないかなあ。仏教的なことは何も分からないので、これが正しいかは分からないけどフォスがきっと幸せでありますようにと祈りたくなった。

さて、そもそも私が宝石の国に興味を持ったのはツイッターで感想が流れてきたこと(内容はあまり覚えてないけどおもしろそうだなこの漫画…となった)と、宝石たちの絵がとても綺麗だったことがきっかけなのだけど、全て読み終えて感想を見にウキウキして検索をかけてみたら、フォス以外の宝石たちへのヘイトが割と多くてびっくりした。いや、確かに分かる、祈らせるためにフォスを一万年もの間地上に残し、その間自分たちはもはや宝石でも無くなって月人として楽しく一万年を過ごしているんだから。けれど一万年もあれば長生きの宝石たちでも流石に気持ちの整理がつく、というかつけなければならないんだろうなとも思ってる。フォスの物語として読んでいるこっちは、何月で楽しくやってんだよ!フォス一人にするなよ!フォスのこと忘れるなよ!!!と思ってしまうけど、きっと月の生活も私たちの日常のように一日一日色んなことが起きて、忘れないでいようと思っても気づいたら忘れているものなんだと思う。それが自然なんだと思う。そういえば金剛が「先生」だったとき同じようなこと言ってなかったっけ…あれ誰に言ってたんだっけ…

ま、だからといって全てのことを仕方ないで片付けられはしないし、どこかでどうにか止まらなかったのかとは思うけど、うーーーん、書きながらもいまだに分からない。誰かが正しくて誰かが間違っていた、という単純な話ではないんだよね。難しい。

私はフォスとシンシャの出会いが好きで、中盤まではなんとなくお互いが特別…みたいな空気あったしここは絶対なんかあるだろと思っていたのに、思っていたのに………!!!!!!(言葉にできない)でも最後、地上を眺めるシンシャの「そうじゃないから困る」は悲しいだけじゃない言葉だと思った。解釈は色々だろうけど、私はこの台詞に少し救われた。シンシャにとってフォスは「一緒じゃないとだめ」ではなかったけれど、「一緒じゃないとだめじゃない、けどだから困る」と思えるくらいの相手だったんだから。人の感情って思っているよりぐちゃぐちゃで、喜怒哀楽のどれか一つだけで表せるような単純なものではないから難しいけど、だからこそ美しい。これは私の都合のいい解釈かもしれないけど、シンシャの中に フォスが一緒じゃないとだめだったら良かったのに、それくらい特別な相手だったら良かったのに という気持ちもあったんじゃないかな。だから困ると言った。そうであってほしいな。

なんかもっと色々感想書きたかったけど、本当言葉にするのが難しくてうまくいかなかったのでここで終わります!!!とりあえず読んでほしい、全人類。最後の方は涙止まらなかったけど自分が何に泣いてるのかもよく分からなかった。読み終わったあと、ホウセキノクニ…スゴイマンガ……しか言えない生き物になっていた。それくらいすごい漫画なので是非…読んでください……美しくて残酷で、悲しいけど最後だけは安らかな気持ちになれる漫画でした。

完結おめでとうございます!!!!!!!!!